思春期の便秘について
まず、思春期の期間は、生まれてから、これまでの過ごしてきた子供の身体の状態から、人生でそれ以上に長い時間を過ごす、成人の身体の状態に変化していく大切な時期です。
また、生まれたばかりの赤ちゃんから思春期までに摂取する必要のあるカルシウム量が不足していると、成人になった後で骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になるリスクが高まるとも言われています。
たとえば、男性は喉仏が発達することの影響で声変わりがあったり、筋肉や骨格がガッシリとした体型になり、女性はバストやヒップが発達が始まる事に合わせて、全体的に丸みを帯びた体型になってきます。
体系的なことでは、少しずつ男性は男性らしい身体つき、女性は女性らしい身体つきへと変化していきます。
このように、性別に合わせた身体つきや機能を発達させるために代表的な物は、男性はテストステロンという男性ホルモン、女性はエストロゲンという女性ホルモンという種類のホルモン分泌が活発になります。
人間の体内で分泌されるホルモンは身体面だけでなく精神面にも影響します。
そして、思春期で起きる便秘の原因には、これまで分泌されてこなかったホルモンの分泌が始まることによる影響があります。
思春期から女性に分泌されるホルモンが便秘原因にも
女性の場合は男性と違い、思春期になると初潮が始まることによって、将来、妊娠や出産ができるようになる身体作りをする、女性ホルモンの分泌が今まで以上に活発になります。
そして、初潮が始まることに合わせて毎月の月経(生理)も始まるのですが、排卵を境にすると低温期と呼ばれる排卵前は女性ホルモンの分泌量が多く、排卵後は黄体ホルモンと呼ばれるホルモンの分泌量が多くなります。
黄体ホルモンは、男性の精子を受精して女性の身体が妊娠状態になった時に、受精卵をふくよかにしたり流産や早産を予防するために子宮の緊縮をコントロールするなどの重要な役割があり、臨月の妊婦さんになると妊娠前の数十倍の量の黄体ホルモンが分泌されます。
しかし、その反面、大腸が便を柔らかくするのに蓄えている水分を吸収する特性もあり、その影響で便秘を誘発するので、便秘の悩みを抱える妊婦さんが非常に多く、そのため不通ホルモンとも呼ばれています。
そして、女性の場合は思春期前には分泌されていなかった黄体ホルモンが、初潮をキッカケに分泌されるようになり、その影響で便秘になることもあります。生理中の便秘解消と予防
このように、女性は赤ちゃんを産むことができる身体であることと同時に、肉体的にも精神的にも影響するホルモンの分泌量が大きく変化することが多いこともあるので、男性よりも便秘の悩みを抱える方が多いと言われます。女性が便秘になりやすい理由
また、月経が始まって間もない頃は、平均的に言われている28日と周期が整わずに、一般的に言われている生理不順になることが多いと言われます。
そして、生理不順の状態では、黄体ホルモンが分泌される期間が長くなってしまい、それが便秘の原因になっていることも考えられます。生理不順と便秘の関連
思春期に多い便秘の種類と解消や予防法
これは、前述のホルモン分泌が精神面に与える影響だけでなく、自分のこれからの進路を決めるのに大切な判断をしなければいけないというプレッシャーもあります。
また、両親も含めた周囲の大人の言葉に納得できずに自己主張が多くなることから反抗期とも言われたり、親には中々、相談できない悩みを抱えていることもあります。
そして、感情的にも多感である思春期の子供に多い種類の便秘には、痙攣(けいれん)性便秘と呼ばれる物があります。痙攣性便秘の解消と対策
痙攣性便秘は、文字通り大腸が痙攣することによって引き起こされる便秘なのですが、大腸が痙攣する原因となるのが思春期になると感じやすい、将来への不安や自己主張が理解されないイライラ感などの精神的ストレスの蓄積にあります。
そして、精神的ストレスは自律神経を構成している交感神経と副交感神経の働きを乱して、内臓機能を制御している副交感神経の働きが鈍ることで大腸が痙攣して、その結果が痙攣性便秘です。便秘とストレスの関連
また、痙攣性便秘の状態になっているということは、自律神経失調症が原因となっているケースもあるので、その場合は根本原因となっている自律神経失調症の治療を優先させるためにも、一度、心療内科での診断を受けることも方法の1つです。自律神経の乱れと便秘について
そして、思春期と言う時期は、今現在では大人と言われている人の誰もが必ず通過した時期でもあります。
そのため、思春期の子供の自己主張や反抗を頭ごなしに否定するのでなく、ある程度の理解を持って見守ることも大切です。
食べ物と思春期の便秘について
思春期という状態に対して、ピンポイントでの便秘解消や予防に効果的な食べ物はありません。
しかし、全ての年代に共通する便秘対策に有効な食べ物と言えば、食物繊維を含んでいる食べ物があります。
ただ、注意して頂きたいのが食物繊維が効果的だからと、それだけに偏った食生活になると、逆に食物繊維の摂取が便秘原因にもなってしまうので、脂質やタンパク質なども含んだ食品もバランス良く摂取してください。
特に、痙攣性便秘を発症している状態で、食物繊維の中でもキノコ類に多く含まれている不溶性食物繊維を過剰摂取すると、痙攣している大腸に刺激を与えて、逆効果になるので注意が必要です。便秘解消の即効性を高める食物繊維などの種類
偏った食事制限によるダイエット
また、思春期の女性の便秘原因に多いのが、変化する体型が気になってしまって、ダイエット効果を目的として、全体的な食事量を減らしてしまうことがあります。
しかし、身体の新陳代謝を促がすエネルギーとなっている糖分や動物性タンパク質など含む食品を、ダイエット目的で必要以上に減らすと、大腸の働きなどが弱くなり便秘になるリスクが高まるだけでなく、貧血になるリスクも高まります。ダイエットと便秘
これも全年代の便秘解消や予防に効果的なのですが、こまめな水分摂取を実践することも大切で、特に、月経による黄体ホルモンの影響で腸内の水分が不足気味になることがある女性の便秘対策には重要となってきます。
ファーストフードのウエイトが大きい食生活
思春期の便秘解消や予防に効果的な食べ物は?
そして、身体に負担のかからない思春期の便秘解消や予防に効果的な方法の1つに、腸内の善玉菌を増やす効果の高いオリゴ糖食品や便秘解消サプリメントを摂取する方法などもあります。
ヨーグルトなどの乳製品にも善玉菌を増やす効果はありますが、食べ物に含まれる善玉菌は胃酸で減少して大腸まで届く量が減ってしまいます。
しかし、オリゴ糖やサプリメントの場合は、胃酸に受ける影響も少なく、大腸内で生きている善玉菌(ビフィズス菌)を直接的に活性化させる効果なども、善玉菌を増やすことでの便秘対策であれば、これらの製品を利用される方が効果的です。オリゴ糖食品ランキング
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