妊娠中の便秘薬、マグラックスを使った便秘解消
妊娠中の便秘解消は、今までのように市販の便秘薬も気軽の飲めないことで、極度ストレスを持っている妊婦さんはとても多いのです。
また、便秘はストレスの大きな原因になりストレスもまた便秘の大きな原因になるという悪循環になってしまいます。
妊娠期間の10ヶ月間、通常、排卵後に多く分泌される黄体ホルモンの働きがさらに高まります。
黄体ホルモンは赤ちゃんをしっかり子宮の中で育てるためのホルモンですが、その際、母体側の水分が赤ちゃん側に優先され、腸内環境の悪化や、腸内に存在している水分までも吸収されるために、大半の妊婦さんは慢性便秘になってしまいます。
便秘の原因になる黄体ホルモン
また、いったん妊娠中の便秘が始まって、そのまま放置していると腸内では、同じ環境が出産まで続くため、さらに便秘解消しにくくなってしまうのです。
妊婦さんの便秘解消に処方される便秘薬のマグラックスとは
このように、慢性便秘になりやすい妊婦さんの便秘解消を即効で行なうため、産婦人科等で処方されるマグラックスという薬があります。
マグラックスは市販の便秘薬のように、大腸への直接刺激によって便秘解消に即効性を出す刺激性下剤ではなく、腸内の便に働きかける機能性下剤なので、大腸を含めた内臓への負担が少なく、妊婦さんが使用しても、母体やおなかの赤ちゃんに影響が無いと言われています。
下剤の種類と服用後の腹痛について
妊婦さんの便秘解消にマグラックスが処方される理由と効果
妊娠中の便秘解消にマグラックスが処方される理由は、黄体ホルモンの影響で水分が不足気味になっている妊婦さんの腸内に、主成分の酸化マグネシウムの作用で腸内に水分を引き寄せ、固まった便を柔らかくして排便を促します。
病院で妊婦さんなどに処方されるマグラックス錠には、200mg・250mg・330mg・500mgがあり、妊婦さんの体調や便秘症状を考慮した医師の判断による分量が処方され、場合によってはマグラックス細粒やマグミット錠で処方される場合もあります。
また、マグラックスは便秘解消効果以外に、胃酸を中和する効果もあるので、妊婦さんの便秘解消を即効にするだけでなく、胃潰瘍や胃炎の人に処方される薬としても有名です。
マグラックスを使った便秘解消で妊婦さんに表れる副作用
ただ、マグラックスも一般的な薬と同様に、薬剤である限り妊婦さんの体質や体調によっては、軽度の副作用が表れる場合があります。
妊娠中の妊婦さんに表れる、マグラックスの軽度の副作用として
- 下痢
- 身体のだるさ
- 吐き気や吐いてしまう
- 口の中が渇く
- 筋力や血圧低下
- 眠気
- 意識が薄れる
- 皮膚発赤など
マグラックスを使った妊娠中の便秘解消で、このような副作用で身体に負担を感じる場合は、担当の産婦人科医や薬剤師に相談してください。
マグラックスの過剰摂取は重大な副作用に!
また、便秘解消が即効で実感出来るからといって、市販品の便秘薬と同じ様にマグラックスを過剰摂取すると、体内でマグネシウム過多の状態になります。
そうなると、重度な副作用の高マグネシウム血症となって、心臓の働きに悪影響が表れ妊婦さんだけでなく、おなかの赤ちゃんにまで負担がかかることになります。
このような事態にならない為にも、妊娠中の妊婦さんがマグラックスを使って便秘解消を即効でしようとする場合、医師や薬剤師に指示された用法や用量を厳守してください。
マグラックスの便秘解消で副作用が不安な妊婦さんは
妊娠中の便秘は肉体的にも精神的にも大きなストレスとなり、さらに、そのストレスが便秘の原因になるという悪循環を引き起こすので、現状の便秘を即効で解消するべきです。
便秘とストレス
また、便秘の原因にもなってしまう黄体ホルモンが、胎盤からも大量に分泌される安定期(妊娠16週頃)頃でも慢性的な便秘状態になっていると、排便時におなかに力を入れたはずみで、早産や流産の原因になってしまうことも否めません。
妊娠中の便秘と早産や流産について
しかし、マグラックスのように薬を使った便秘解消に抵抗のある妊婦さんは、今まで以上にこまめな水分摂取を意識し、便秘解消の効果が高い食物繊維が含まれた食品などを毎日の食事にバランス良く取り入れて、根本的な食生活の環境改善を試みてください。
便秘解消の即効性を高める食べ物
また、バランスと効率良く色々な栄養素を摂り入れられたい方は、妊娠期間中だけでなく出産後にも服用でき、最近、その効果に注目され妊娠期間中には必要不可欠な成分などを補給できる天然由来のサプリメントを利用するのも良いと思います。
さらに、水分をこまめに摂取することも重要で、マグラックスを服用する目的と効果そのものが、便秘の根本的な原因となっている腸内の水分不足を補うことです。
そのため、今現在でマグラックスを服用しているのにも関わらず便秘解消の効果を実感出来ない場合は、今までよりも成分が強い物に変えてもらう前に、毎日の水分摂取量などを見直されてみてください。
便秘解消や予防に効果的な2種類の水分摂取法
また、食品を使った便秘解消法としても即効性が高くて、妊婦さんとおなかの赤ちゃんにも全く負担が掛けずに、腸内の善玉菌(ビフィズス菌・乳酸菌)を自然な形で増やす効果のあるオリゴ糖食品などを使うのも方法の1つです。
妊婦さんのそれぞれに、体調や体質の違いがあるので一概には言えませんが、個人的な意見としてはマグラックスなど薬を使った便秘解消法を行なう前に、善玉菌を増やす方法で、妊娠中の便秘が解消されればベストと思います。
妊娠中の便秘薬、マグラックスを使った便秘解消便秘解消関連ページ
- 妊娠中の便秘と流産や早産について
- 妊娠中でたくさんの妊婦さんが抱える共通の悩みに慢性的な便秘があります。妊娠中に慢性便秘になるとお腹が大きくなることで力が入れ辛く、無理をすると流産や早産の原因になってしまいます。妊娠中の便秘解消と早産や流産の予防について解説しています。
- 妊娠初期のつわりと便秘の関連
- 女性は妊娠期間中にさまざまな身体の変化がおこりますが1番最初に表れる変化がつわりです。つわりは妊婦さんによって症状は異なりますが妊娠6週から12週の間に嘔吐、食欲低下、体重減少などが起こり、その影響で便秘になりやすい状態になります。つわりによる便秘と解消法について紹介しています。
- 妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)と便秘の関連
- 妊娠中の妊婦さんは、色々な身体の変化がおこりますが、その中で妊婦さんと赤ちゃんにとって良くない変化に妊娠中毒症があります。妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の原因は解明されてはいませんが、妊婦さんの身体が妊娠に追い付けないことが原因と言われています。妊婦さんの大きな心配事と悩みである妊娠中毒症と便秘について書いています。
- 臨月の便秘について
- 妊娠期間中の妊婦さんが便秘になるのが1番多いのが臨月間際になります。これは胎盤からも分泌される便秘原因になってしまう黄体ホルモンが最大限に分泌されることと、出産を控えて大きくなった赤ちゃんが内臓を圧迫することが原因です。臨月の便秘解消について解説しています。
- 妊婦(プレママ)さん・産後のお母さん向け便秘解消のオリゴ糖ランキング
- 妊娠中や出産後のお母さんは非常に便秘になりやすい条件が重なってしまいます。しかし、赤ちゃんのことを考えると下剤などを利用する事ができません。こちらでは、赤ちゃんへの悪影響が全くなく便秘解消の即効性が高いオリゴ糖をランキングで紹介しています。