便秘と発熱
便秘が原因で発熱を引き起こすことは、赤ちゃんや小さなお子さん、そして、高齢者の方では珍しいことではありません。
たとえば、別な病気を治療するために服用した薬の副作用が原因で、短期的に便秘になることもありますが、そのような場合は、病気が改善して薬の服用がなくなれば便秘も解消されていきます。
ただ、便秘が原因で発熱がある場合は、何か大きな病気が原因となっているケースもありえるので注意が必要です。
便秘と発熱を同時に引き起こすと言われる病気
とくに考えられるのは、腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病などです。
腸炎の場合、発熱時に体温が38度ほどになり、便秘とともに下腹部に痛みを伴います。
腸炎で最も有名なのは冬場にノロウィルスなどの感染による、ウィルス性腸炎などがあります。
また、潰瘍性大腸炎の場合、大腸の粘膜が炎症を起こし、便秘とともに発熱が起こります。
潰瘍性大腸炎やクローン病については、厚生労働省より特定疾患に指定され、安倍総理大臣も新薬が開発されるまで、潰瘍性大腸炎の症状と闘っていた事で知られています。
ほかにも、大腸がんやポリープなども否定できません。
便秘が原因のがん(悪性新生物)について
このように便秘と発熱が同時症状として表れる場合は、危険な病気の兆候である可能性もあります。
また、インフルエンザウィルスやノロウィルスなどに対して、腸内で善玉菌が優勢な状態だったら、ウィルスに対する免疫力を強化する効果で、発熱などの症状緩和効果、そして、回復が早まる効果があることでも知られています。
善玉菌を増やすオリゴ糖のインフルエンザ予防効果
便秘と同時の発熱で注意する体温
便秘で発熱があった場合、微熱(37度〜38度未満)なら、それほど心配する必要はありませんが、それ以上に熱が高い場合は、注意が必要です。
ちなみに東洋医学において、発熱するという行為は体内の邪悪な物を退治し、体外へ出そうとする場合におこるとされているようです。
解消方法として便秘と同時に38度以上の発熱があった場合には、無理に自分で治そうとせず、医師に相談することが先決です。
対処法を誤ると症状が悪化する場合がありますので危険です。
医師の診察と適切な処置を受ければ、次第に症状は回復できるでしょう。
診察内容の結果で、重篤な病気が隠れていない、ただの発熱の場合だったら、生活習慣の見直しのアドバイス、薬の処方くらいで終わります。
危険な病気ではないことを確認する意味も含めて、ある程度、自分での対処に見切りをつけて、医師の診断を受けることが大事なのです。
便秘でも病院に行った方が良い状況とは
微熱程度で食べ物や飲み物を変えてみたり、体を少し動かしたりすることで、しばらく様子を見て、改善されれば良いのですが、それでも、まったく症状が改善されない場合であれば、その際も医師に相談してください。
NEXT:便秘と吐き気について
口コミや体験談で評価の高い便秘解消品
便秘と発熱便秘解消関連ページ
- 便秘と吐き気
- 慢性的な便秘が長期間になってくると、それに伴って吐き気や食欲不振になることがあります。便秘が原因で引き起こされる吐き気について解説しています。
- 便秘と腰痛
- 便秘と腰痛は内臓器官と背骨の距離も近いことから密接な関連があります。便秘と腰痛の両方でお悩みの方の原因と解消法について解説しています。
- 便秘と冷え性
- 便秘と同様に女性が抱える身体の悩みで多いのが冷え性です。しかし、便秘と冷え性には密接な関係があり、便秘か冷え性のどちらかの問題が表れると両方とも抱えてしまう悪循環になってしまいます。便秘と冷え性の関連や即効性の高い解消法などを解説しています。
- 便秘とアレルギー
- 便秘になると、肌荒れ、ニキビ、吹き出物など色々な症状が出ますが、これは便秘が原因で肌に表れるアレルギー症状と言われます。このような便秘で表れるアレルギー症状は、腸内の不要物の中に含まれアレルギー原因となる物質のアレルゲンがデトックス(解毒)効果で排出されないためです。便秘とアレルギーの関連について解説しています。
- 便秘と低体温
- 女性は毎月の月経があることで体温が変化が多く、冷え性や低体温の悩みを抱える方が多いです。特に低体温は冬になると色々な弊害を身体に及ぼし、その1つに慢性的な便秘があります。低体温で身体に表れる症状や低体温改善法、便秘解消法を紹介しています。
- 便秘と浮腫(むくみ)
- 慢性便秘になると腸内に溜まった宿便や腐敗ガスで下腹部がポッコリ膨らみます。そして、ふくらはぎなどの身体のむくみも表れてきます。慢性便秘とむくみには密接な関係があり、便秘でリンパや血液の巡りが悪くなることが原因です。便秘解消とむくみ解消について