便秘　季節

人間の身体は様々な面で、季節による環境変化の影響を受けます。

もちろん、便秘になる原因も例外ではありません。

また、季節の影響と言えば、気温や湿度などの天候に関連することを連想しがちですが、日常生活や社会生活での行事や食べ物なども関連しています。

春夏秋冬の環境の影響で、便秘になる原因について解説しています。

春の便秘について

春は子供の場合、入学や進級、そして社会人の方は、人事移動、就職、転勤などで、今までとは全く異なる新しい生活環境がスタートします。

その影響で、新環境に慣れるまでの緊張状態による精神的なストレスが続いて蓄積され、五月病と呼ばれる状態になることもあります。

このように精神的に不安定になりやすい季節で、自律神経の乱れから痙攣（けいれん）性便秘が起こりやすくなります。
便秘とストレス 痙攣（けいれん）性便秘の解消について

夏の便秘について

夏は暑さの影響で外出を控えることによって、運動不足が起こります。

また、一年を通して夏は1番多く汗をかく季節なのですが、普段から水を飲まない人は、今まで以上に大腸内の水分が不足気味になり便を硬くしてしまいます。

ほかにも、日中の屋外のあまりの暑さから屋内に戻った後、エアコンを極端な冷房の温度設定にしてしまうことがあります。

その結果、身体を冷やしすぎたり、屋内と屋外との温度差が原因の冷房病も、自律神経を乱すことで便秘の原因となってしまうので、温度設定も控えめにするようにしましょう。
自律神経の乱れと便秘の関連

秋の便秘について

秋は『食欲の秋』と言葉からも、旬の美味しい食べ物が多く食卓に並びます。

しかし、美味しい食べ物に偏り気味な食生活になったり、過度な暴飲暴食で胃腸がトラブルを起こして便秘の原因も作ってしまいます。

また、秋の代表的な味覚の1つに柿がありますが、柿には下痢を止める成分のタンニンが含まれているので、一度に多く食べ過ぎると便秘原因になると言われます。
便秘の原因になりやすい食べ物

冬の便秘について

冬は夏とは逆に、寒さによる外出控えによる運動不足のほか、身体の冷えにより腸の蠕動（ぜんどう）運動が鈍くなり便秘を引き起こすことになります。

そして、年間を通じて最も便秘の悩みを抱える方が多くなるのも冬であり、それに関連して冬太りや正月太りという言葉もあるように、皮下脂肪や内臓脂肪が体内に蓄積されやすい季節でもあります。
便秘と冬太りの関連

そのうえで、慢性便秘になると腸内の腐敗ガスで血液がドロドロになり、毛細血管まで血液が循環しにくくなります。

その結果、手足の冷えが酷くなったり、全身が冷えることで腰痛原因にもなるので充分な対策が必要です。
便秘と冷え性 便秘と腰痛

また、冬は空気が非常に乾燥して風邪やインフルエンザなどに感染しやすく、これらに感染して体調が崩れたことで、一過性単純便秘の一種、症候性便秘になるケースもあります。
便秘の種類と対策 便秘と発熱

このように、季節の春夏秋冬に限らず、様々な要因によって、誰でも便秘になる可能性があるのです。

季節に関係なく、便秘解消や予防を心がける

まずは、日常的に便秘を予防することが大切で、そのためには、必要以上に頑張り過ぎないことや、なるべく精神的ストレスを解消させて、リラックスしておく必要があります。
便秘解消や予防に効果的な生活習慣

また、日常的に適度の運動や便中の水分を適度の保持すること、腸の健康のために腸内環境を整えることを意識しておくことも大切で、このような状態が整えば、それに合わせて腸内環境も整いだし便秘も自然と解消されます。
便秘解消とダイエット効果のある簡単な運動

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