生理不順と便秘の関連
女性の生理周期は、通常、28日〜35日の周期で来ると考えられていますが、ペースが不規則になり数ヶ月間隔や年に数回と周期が乱れいる人もいます。
そのような場合は、婦人科で適切な診断を受けることが先決で、場合によって低用量ピルや月経を起こす為のホルモン剤を処方されることもあります。
生理不順のホルモン分泌と便秘
月経が起こるメカニズムですが、生理1日目から排卵日までを低温期といい、卵胞が女性ホルモンであるエストロゲンによって作られる期間をいいます。
そして、排卵後から生理前日までを高温期といい、プロゲステロンと呼ばれる黄体ホルモンの分泌が盛んになり、内膜が剥がれ落ちないように維持します。
プロゲステロン(黄体ホルモン)は妊娠時には大量に分泌され、子宮の緊縮を調整して、おなかの赤ちゃんを流産から守る働きをしますが、それと同時に、大腸内の水分を吸収する働きがあります。
大腸内の水分が少なくなると、排出の為に老廃物(便)を柔らかくする水分が不足して便秘になりやすくなり、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が多い妊婦さんの3人に2人は妊娠中の便秘になっていると言われます。
便秘の原因となる黄体ホルモン
通常は、この2つの周期が2週間で繰り返されますが、生理不順の人の場合、この周期が乱れなどでプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が多くなって、便秘になりやすいとも言われています。
また、更年期女性に表れる更年期障害の症状の1つに慢性便秘がありますが、これも、今まで分泌されていたホルモンのバランスが変わることが原因だとも言われています。
更年期の便秘解消と予防
生理不順が大腸を水分不足にすることで便秘になりやすくなる
高温期は食欲が非常に旺盛になり、同時に水分を体に取り込もうとするため、むくみやすい状態になったり、腸内が水分不足になるため便秘解消は即効では感じにくくなります。
便秘と浮腫(むくみ)の関連
また、慢性便秘になると、身体のデトックス(解毒)機能が低下することで、様々な毒素が身体に蓄積されやすく、肌荒れやニキビが出来やすくなります。
便秘による美容への悪影響
生理不順でなかなか便秘解消がされない人は、黄体ホルモン過剰、逆に、不足している可能性もあって、便秘と同時に生理痛、生理前症状が酷い場合は子宮内膜症や卵管と腸の癒着など、何らかの婦人病も疾患しているかもしれません。
これらの症状が酷くて、身体の負担になる場合には、少しでも早く婦人科での診察を受けてください。
婦人科の診断によっては、生理痛などがひどい場合には、症状を緩和するためにホルモン分泌をコントロールするホルモン製剤である低用量ピルが処方されることもあるので、医師の指示に従って服用してください。
生理不順の状態から周期が安定した状態になると、便秘解消を即効で実感出来ることもあるので、一度、基礎体温を付けて、ホルモンリズムを把握しておくのもお勧めです。
基礎体温をチェックして自分の体温を把握できれば、女性の便秘要因の1つ、低体温の対策もできるので、さらに便秘解消の即効性も高まります。
便秘と低体温の関連
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