妊娠中の便秘と流産や早産について
妊娠をすると、今までとは違う体調の変化に戸惑う方が多くなります。
女性ホルモン(黄体ホルモン)分泌が活発になるのが、妊婦さんの体調変化をもたらす要因だと言われています。
便秘の原因となる黄体ホルモンについて
妊婦さんの様々な体調の変化の中で、特に多い悩みが慢性的な便秘です。
妊娠する前では、便秘に悩んだことは一度もなかったのに、妊娠をしたことで便秘になって辛い思いをしたという方が多いものです。
慢性便秘でなかなか排便できず、どうしてもお腹に力を入れたくなりますが、場合によっては、流産や早産となる危険性もあるので注意が必要です。
特に妊娠初期の頃は、子宮の状態や赤ちゃんの大きさも未熟であることから、流産のリスクが非常に高いので、便秘には十分注意する必要があります。
妊娠中の便秘が原因の流産や早産を予防するには
「どうしても便秘が辛くて市販の便秘薬を使おう」と思われる方もいますが、これは絶対にいけません。
市販の便秘薬の場合は、効果が非常に強いため、妊婦の方が使用すると流産のリスクが高くなるので禁忌となっています。
どうしても便秘薬を使用したい場合、検診の時などに産婦人科医に相談して、効果が穏やかなマグラックスなどの便秘薬を処方してもらいましょう。
妊娠中の便秘薬マグラックスを使った便秘解消
しかし、赤ちゃんに与える影響を考えると便秘薬を使用は、できるだけ避けるようにしたいものです。
妊婦さんが流産や早産の予防策として、便秘解消をするために必要なことは、やはり食生活に注意することが一番大切です。
できるだけ食物繊維が豊富な食材を使い、黄体ホルモンの影響で腸内の水分が不足しがちになることから、積極的に水分を補給することも大切です。
便秘解消に効果のある食物繊維などの食品
妊婦さんの体質で個人差はありますが、安定期(16〜19週)頃を過ぎると、軽く散歩をする程度で身体を動かして良い時期になります。
妊婦さんに負担にならない範囲の適度な運動は、便秘解消効果だけでなく、浮腫(むくみ)などが表れる妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の原因と言われる、体重増加予防に効果的です。
妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)と便秘の関連
妊娠後期になると、子宮も大きくなるため大腸が圧迫されることや胎盤からも黄体ホルモンが分泌されるので、さらに便秘になりやすくなってしまいます。
臨月の便秘について
場合によっては、痔の症状が悪化することもありますので注意が必要です。
便秘による流産や早産のリスクを少しでも回避するために、便秘解消を即効で行なうことは妊娠生活では、とても大切です。
しかし、日常生活の面でも、ちょっとした注意で解消できる部分も多いので、妊婦さん、お腹の赤ちゃん共々が快適になるよう工夫されてみてください。
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